私は40年に亘る研究生活のなかで物性理論の研究分野を広くカバーし、多くの知識・技法を体得したが、今後はこの経験に基づいて、(流行に惑わされずに)どのようなテーマが物理学の明日に対して重要かという感覚を次の世代に伝えたいと思う。実際、そのような観点から、「物性物理学III」の講義をしている。(「大学院講義」のウェブページを参照されたい。その講義におけるテーマの大半は学部で学習するような基本知識・概念に関するものではあるが、未だに十分に解決されていない問題が多くあることを指摘している。)
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最近の研究テーマ
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1950年10月 | 兵庫県淡路島生まれ |
1974年 3月 | 東京大学理学部物理学科卒業 |
1979年 3月 | 東京大学理学系大学院物理学専攻博士課程修了(植村研究室)・理学博士 |
1979年 4月 | 東京大学理学部助手(植村研究室) |
1981年 6月 | 米国Purdue大学物理学部助手(A. W. Overhauser研究室) |
1983年 7月 | 米国California大学Santa Barbara校理論物理学研究所助手(W. Kohn研究室) |
1985年 7月 | 東京大学物性研究所物性理論研究部門助教授 |
2004年 3月- | 東京大学物性研究所物性理論研究部門教授 |