2011年2月9日、高田はアメリカ物理学会より「傑出した査読者(Outstanding Referee)」の終身称号を授与される。 アメリカ物理学会(APS: American Physical Society)は、APSが発行するPhysical Review LettersやPhysical Review、Reviews of Modern Physicsなどの学術雑誌の査読者の中から傑出した査読者を表彰し、終身称号を与える制度(Outstanding Referees Program)を2008年に創設し、その初年度には全世界から534名(内、安藤恒也氏を含む日本在住の日本人4名)を選出した。以後、2009年には360名(福山秀敏氏、高橋實氏、吉岡大二郎氏を含む6名)、2010年には157名(3名)、そして、2011年には143名(5名)を選出した。この日本在住の日本人5名の中に理学部物理学教室の上田正仁氏と共に高田が含まれた。なお、高田以外にここに名前を挙げた5名は過去に所員、あるいは、助手として物性理論研究部門に所属していた方々であるので、これまでに選出された日本在住の日本人18名のうち、実に1/3に当たる6名は本部門関係者であることは特筆に値する。また、現時点で東大に奉職しているOutstanding Refereeは吉岡氏、上田氏、高田の3名となるが、全て本部門関係者ということになる。 ちなみに、高田はこれまでに166編の査読レポートをAPSに提出しているが、とりわけ、Physical Review LettersのDAE(Divisional Associate Editor)に従事していた2001年から2007年までの6年間には74編の査読レポートを提出した。この74編については、(匿名ではなく)署名付きのレポートとして著者に送付されていた。 関連サイト:http://publish.aps.org/OutstandingReferees |
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